従来の英訳以外に要望多数の中国語翻訳機能を追加
日本経済新聞社が、「日本経済新聞 電子版(以下、日経電子版)」などのWEBサービスの記事翻訳機能に、ユーザーから要望が多く寄せられていた中国語翻訳機能を追加したと、7月5日に発表しました。
日本経済新聞社では現在、記者約1,500人がニュースを取材・執筆しており、ビジネスパーソンに価値ある情報を発信。「日本経済新聞」は同社の主力媒体で販売部数は約199万部になっているほか、2010年3月に創刊した「日経電子版」などを含めたデジタル有料購読数は88万にも上っています。
同社は今回、日経電子版及び日経電子版Pro(法人向けサービス)のWEBサービスの記事翻訳機能を拡充。従来の英訳に加え、中国語翻訳機能をリリースしました。記事上部のメニューバーにある「翻訳」ボタンをクリックすると、記事の和文と英文が並んで表示され、画面上部の「中国語で翻訳する」ボタンをクリックすることで中国語訳が表示されます。
日本語言語理解エンジンを採用、誤訳の軽減を実現
同翻訳機能は徳島大学発のベンチャー企業の言語理解研究所(以下、ILU)と開発しており、ILU独自の日本語言語理解エンジンを採用したことで、日本語の構文分析によって翻訳しやすいように分割・並び替えたり、対訳辞書で固有名詞を置換したりする変換機能で誤訳の軽減を実現しました。
また、翻訳精度を高めるため、翻訳後の自動ポストエディット機能により、適切な中国語表現への修正や、過度な訳文の削除を自動処理で実行。翻訳エンジンの能力を効率的に生かせるようにしているほか、翻訳結果を自由に編集できるような仕様にもなっています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日本経済新聞社 プレスリリース
https://www.nikkei.co.jp/
日本経済新聞社のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000363.000011115.html