ともに豊かに暮らせる街を目指した自治体活動
愛媛県中東部、西日本最高峰の石鎚山の麓にある西条市は16日、初めて同市に転入する外国人、またはすでに市内在住となっている外国人の生活を支援する新たな施策として、生活ガイド冊子「さいじょう生活ガイド」を作成、配布を開始したことを発表しました。
日本語ネイティブ以外の人でも理解しやすい「やさしい日本語」版のほか、英語版、中国語版、ベトナム語版と4タイプの多言語仕様で作られており、西条市市役所本庁や市内の各総合支所、保険センターなどで配布されています。また、市のホームページやFacebookを通じ、オンラインでも入手することができます。
暮らしに密着した情報を多言語で
このガイドブック形式でまとめられた「さいじょう生活ガイド」では、緊急非常事態に直面した場合における消防救急への電話のかけ方など、とるべき対処法に始まり、言葉の問題で困ったときに頼れる機関の紹介、ゴミの出し方、交通ルール、公的な手続きの行い方、各種相談窓口の案内などまで、実際の生活の中で役立つ情報が、分かりやすくコンパクトに掲載されました。
国内でさまざまな出自の人々が、ともに安心し豊かに暮らしていくためには、ルールや習慣などについて、きちんと認識を共有することが大切です。トラブルになりやすい家庭ゴミの出し方や、守るべき交通ルールなど、暮らしに密着した情報が取り上げられ、すぐに役立つコンテンツとなっている点が特筆されます。
誰もがアクセスしやすいかたちで、多言語による情報発信を進め、“当たり前”を共有すること、真の共生社会に向けた取り組みを積極的に展開していくことは、地方自治体の施策・活動として、非常に有意義なものと考えられるでしょう。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
西条市 プレスリリース
https://www.city.saijo.ehime.jp/