日本に暮らすウクライナの人々の生活をサポート
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、8月2日、多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」に新たにウクライナ語を追加、日常基本会話に対応したアプリの公開を開始しました。
今回は、緊急的な初期対応として翻訳できる言語にウクライナ語を追加、買い物や公共交通機関などにてよく使われる日常基本会話に対応し、日本に暮らすウクライナの人々のコミュニケーションと生活をサポートします。
31言語に対応、利用は無料
「ボイストラ」は、話しかけると外国語に翻訳してくれるスマホ用アプリで、個人での試用を想定して作られた研究用アプリです。NICTでは、多言語音声翻訳技術の研究開発成果として2010年より「ボイストラ」を公開、あらゆるシーンに対応できるよう進化させてきました。
今回追加されたウクライナ語を含め日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語、フランス語など31言語に対応、使い方もわかりやすく、翻訳結果が正しいか確認もできる利用料無料のアプリです。
翻訳精度の向上と活用場面の拡大を
総務省は2020年に「グローバルコミュニケーション計画2025」を発表、多言語音声翻訳技術のさらなる高度化に向けた研究開発を推進してきました。NICTではこの動きを受け「ボイストラ」にて、訪日外国人や在留外国人、国際ビジネスに対応する言語を強化してきました。
ウクライナ語の音声認識・翻訳・音声合成の技術については、民間企業にもライセンスする予定です。NICTでは、今後もウクライナ語の翻訳精度の向上と日常生活にて活用できる場面の拡大に取り組んでいきます。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
情報通信研究機構 プレスリリース
https://prtimes.jp/