自動音声翻訳機とは
自動音声翻訳機は、言語を話すだけで瞬時に別の言語へと翻訳してくれる便利な翻訳ツールです。ビジネス、インバウンド対策、海外出張、海外旅行、外国語学習など多岐にわたる利用シーンにおいて活躍しています。
今回はその自動音声翻訳機の選び方やおすすめのサービスをご紹介します。
翻訳機の選び方
対応言語
翻訳機によって対応言語が異なります。英語や中国語といった主要な言語にのみ対応しているものや、70以上の幅広い言語に対応しているものもあります。使用したい国や地域の言語と、翻訳機がその言語に対応しているかどうかを前もって確認しましょう。
海外旅行で利用する場合には、観光地などであれば英語や中国語、フランス語、スペイン語など主要言語が利用できれば十分でしょう。海外出張などでいろいろな国へ行く場合には、現地語での細かいコミュニケーションが必要になるため、対応言語が多いものを選ぶと安心です。
双方向翻訳機能の有無
自動音声翻訳機には、自分の母語から外国語にのみ変換可能な「一方向」のものと、自分の母語と外国語どちらへの変換も可能な「双方向」のもの2種類が存在します。円滑なコミュニケーションを取りたい場合には、双方向の翻訳ができる製品を選択するのがよいでしょう。
オフライン対応
自動音声翻訳機の中にはオフラインでも利用できるものとできないものがあります。オフラインで利用できる翻訳機を選べば、インターネット環境の無い飛行機の中やインターネットが繫がりにくい地域でも利用することができます。
オフラインの自動音声翻訳機の場合、本体に内蔵されている翻訳エンジンを利用するため、速いスピードでの翻訳が可能です。しかし、翻訳精度や対応言語数はオンラインの翻訳機に劣る傾向があるため、日常会話など簡単な会話をする場面での利用がおすすめです。
SIM接続タイプとWi-Fi接続タイプ
簡単な会話を目的としたオフライン対応の自動音声翻訳機とは反対に、精度の高い翻訳が必要な場合には、インターネットに接続してクラウド上の翻訳エンジンを使用する翻訳機を利用します。インターネットに接続する自動翻訳機にはSIM接続タイプとWi-Fi接続タイプが存在します。
SIM接続タイプの翻訳機にはSIMカードが内蔵されているため、音声翻訳機のみ持っていればインターネットへの接続が可能です。Wi-Fi環境が無い場所やポケットWi-Fiの充電が無くなってしまった場合でも精度の高い翻訳ができる点がメリットです。SIMカードの契約は様々で、2年間使い放題のものや通信料金をチャージして使用するものもあるため、端末の価格にSIM料金が含まれているかどうか確認しましょう。
Wi-Fi接続タイプの自動音声翻訳機は、SIMカードの追加費用を抑えたい方やWi-Fi環境が整っている地域に行かれる方におすすめです。ポケットWi-Fiや現地のWi-Fiスポットを利用する場合は、SIMカードの契約が不要です。
ディスプレイ付き
機械本体にディスプレイが付いている翻訳機だと、自分の話した日本語が正確に音声入力されているかを確認できるため、おすすめです。翻訳内容も表示されるため、騒がしい環境で声が聞こえづらい所でも画面を見せることでコミュニケーションを図ることができます。
AI対応
ビジネスでの利用など、相手とのより正確な会話が必要で高精度な翻訳をしたい場合には、AIに対応した自動音声翻訳機を選択するとよいでしょう。インターネット上の膨大なデータを元に翻訳結果が出力されるため、長い文章や長い会話でもスムーズな翻訳が可能です。
自動翻訳機の種類
POCKETALK S(ポケトーク S)
ソースネクストのPOCKETALK S(ポケトークS)は、カメラ翻訳機能を搭載した音声翻訳機です。Wi-FiまたはSIMカードによってオンラインで使用し、74言語に対応しています。オフラインでの翻訳機能は付いていません。
翻訳結果の画像を100枚まで保存できることと、「AI英会話レッスン」機能が特徴です。金額や単位の換算機能が付いているなど、旅先でも使いやすい点が魅力です。
KAZUNA eTalk 5(カズナ・イートーク5)
TAKUMI JAPANのKAZUNA eTalk 5は、多機能かつ高性能な点が魅力の音声翻訳機です。オフライン翻訳やカメラ翻訳にも対応しており、使いやすいのが魅力といえます。Wi-Fi接続、SIMカードでも接続可能で、72言語に対応しています。
法人レジなど特殊な機能があり、インバウンド需要に対応するための法人利用におすすめです。
ez:commu TRE1801(イージーコミュ TRE1801)
BEGALO JAPANが提供するez:commu TRE1801は、4つの翻訳エンジンへの同時アクセスが可能にする高い翻訳精度が魅力の製品です。48言語に対応しており、Wi-FiとSIM両方での接続が可能です。また最大1000人までのグループ翻訳にも対応しています。
オフライン翻訳機能は付いていない点と、タッチパネル上のボタンが多く、直感的な操作がやや難しいのがデメリットといえます。
スマート翻訳機
ヒロ・コーポレーションのスマート翻訳機は翻訳機能の高さ、機能の多さ共に優秀な製品です。Wi-Fi接続時は75言語、オフライン翻訳時は5言語に対応しており、カメラ翻訳やチャット機能などの機能が付いています。
Langogo Genesis(ランゴーゴー・ジェネシス)
HAILイノベーションのLangogo Genesisは、独自の翻訳エンジンでの高い翻訳精度ととても良い使い勝手を誇る翻訳機です。Wi-FiとSIMでの接続ができ、オンラインでは104言語、オフラインでは4言語の翻訳に対応しています。
また、観光スポットや天気情報といった現地情報を提供するAIアシスタントが搭載されている点も特徴で、旅や出張をトータルサポートしてくれる音声翻訳機です。
Mayumi3(マユミ3)
さくらネットが提供するMayumi3は、翻訳精度、使い勝手共に良く、ビジネスシーンでも使いやすい点が魅力です。カメラ翻訳やグループ翻訳、録音翻訳機能が搭載されており、幅広いシーンで使いやすい翻訳機といえます。
双方向で85言語に、オフラインでは8言語に対応しています。ディスプレイ画面が広く、翻訳処理が早いため使い勝手が良く、Wi-FiとSIM接続に加えてオフライン翻訳が可能なので、ビジネス利用にもおすすめできる翻訳機です。
使いたい国と翻訳の目的を明確にして選びましょう
自動音声翻訳機には様々なものがあり、対応言語や使用用途が異なります。最初に自分が使用を考えている国と使用したい言語を明確にして、旅行やビジネスなど利用シーンから必要な製品を選びましょう。