「旅館・ホテル業界」市場における現状と今後の展望 動向調査

旅館・ホテルの6割超が「増収」

帝国データバンクは7月3日、「旅館・ホテル業界」における2022年度市場の現状と今後の展望についての調査および分析を実施、その結果を発表しました。

この調査結果から同社では、旅館・ホテルの6割超が「増収」、インバウンドにおける業績は急回復の傾向にあり、2022年度の市場は3.4兆円、また2023年度はコロナ前並みの回復が期待できるとしています。

同調査は、2023年5月31日までに収録された同社が保有する企業信用調査報告書ファイル「CCR」から、旅館・ホテル業界における業況(売上高)について、各調査時点から過去1年間を集計対象期間に調査、分析しました。

インバウンド需要の増加により急回復の局面に

全国の旅館・ホテル業界のうち約800社を集計した結果、業況は2020年度から21年度に比べて大きく増加し、今年の4月時点では61%の企業が「増収基調」にあるとわかりました。これは「全国旅行支援」の期間中だった2022年10月時点における増収割合の45%をも上回ります。

この結果、2022年度通期での旅館・ホテル市場(事業者売上高ベース)は、前年度の約2割増の3.4兆円となり、2021年度から2年連続で前年度を上回りました。この回復ペースが続けば2023年度はコロナ禍前並みの4兆から5兆円前後になるとの期待もあります。

コロナの感染状況に業績が左右され続けてきた旅館・ホテル業界では、2022年以降は全国規模の「旅行支援」開始で業況が徐々に回復、2023年以降は国内旅行客の回復に加え、インバウンド需要の増加による追い風に急回復の局面を迎えています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/

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